[家づくりノウハウ]
土地、注文住宅、分譲住宅まで。家づくりを一貫サポート!
2024.11.21
エーシンホーム 設計課です。
今回のテーマは「和室」についてです。
お客様からの「和室が欲しい」というご要望はよく伺います。
その時に重要なのは「和室をどのように使うか?」です。
少し昔の住まいだとリビングからは独立した6~8畳のたたみに
床の間・仏間・押入、壁は柱が見えている真壁と呼ばれるつくりや、天井も木が貼られているなど充実した和室が数多くありました。
この場合の和室の役割としては来客を通す部屋、冠婚葬祭などで大人数が集まる等かと思います。
ただ最近だと上記のような和室はなかなかありません。
生活スタイルも変わり、和室の考え方も変わっています。
子育て中のご家族であれば、リビングと隣接した場所に配置し、
小さいお子さんが遊んだりお昼寝をする場所としてほしい。
二階に寝室があるが、将来的には和室を寝室として使いたい。
リビングの延長として、たたみでゴロゴロくつろぎたい。
などなど、和室の使い方もカジュアルになりつつあります。
たたみの広さとしても、4.5畳あれば大人2人寝るには十分、ちょっとごろごろしながらリビング的な使い方であれば3畳など、ひと昔前に比べると畳数は少なくなってきている傾向にあります。
さらにたたみの素材も昔ながらの「い草」ではなく、汚れに強い素材など様々な商品も出ています。
今の生活スタイルにひと昔前の和室が適しているかというと・・・もちろん適している方もいらっしゃると思いますが、減ってきているのかなと思います。
ただ、個人的に和室の雰囲気は落ち着きますし、たたみに使われている「い草」の香りは科学的にもリラックス成分が含まれているようです。
なんとなく和風のほうが落ち着く・・・というのは日本人のDNAに深く根付いているからかもしれません。生活スタイルが変われば住宅も変わりますが、日本人らしさというか、四季を大事にしたり、
季節の行事を大事にしたり、「和」という考え方は変わってほしくないなぁ・・・と思います。