[家づくりノウハウ]
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2024.11.21
設計課の国本です。
通勤中はラジオ派です。
以前、何気なく聴いていたラジオからこんなことが聞こえてきました。
「…畳を見たことがないという子供も増えてきているみたいなんです。」
うろ覚えではありますが、お家に畳がある世帯が減少傾向にあり、普及のために色々と工夫を行っている畳店などを紹介していた内容だった気がします。
そもそも昔から畳の部屋があるお家に住んでいて畳が大好きという方も少なくはないかなと思います(私もそのうちの一人です)。
当たり前に感じていたことが、そういった危機にさらされているという事を耳にすると先が心配になってしまいますね。
私たちに何かできることはないでしょうか。考えさせられる内容でした。
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ということで、今回は少しだけ畳の話を。
い草の畳は、建物にはもちろん人体に様々な良い効果を与える建材としても有名です。一部例を挙げると、
1 吸湿性・放湿性に優れており、室内の湿度を快適に保ってくれる
2 食中毒菌や腐敗細菌に対する抗菌性がある
3 クッション性があるので転んでもケガをしにくい
4 足触り、香りが良くリラックス効果がある
など様々ですね。
カラー畳というものも普及しております。
和紙等をこよりにして編み込んだ畳でカビが生えにくく、傷もつきにくいなど機能性の高い建材です。
色のバリエーションも選べるので、お部屋の雰囲気に合わせたコーディネートが可能です。い草にアレルギーがある方や、お手入れに不安がある方でも畳空間を楽しむことができます。今のモダンなお家にもしっかり溶け込んで、心地のいい空間を作り出せます。
和室・畳スペースについての事例は以前別のスタッフもご紹介しておりますので参考にしてみてください。
畳に限った話ではないですが、古くから大事にされてきた日本建築特有の文化が衰退していくのはさみしいです。良いものは時代に合わせて少しずつ形を変えながらでも後世につないで残していきたいですね。
建築に携わる身として、きちんとその良さを理解しお客様への提案につなげられたらいいなと、それも文化継承に貢献できることの一つじゃないかなと思います。