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2023.10.26 設計について 家づくりノウハウ

住宅の寒さ対策について|パッシブデザインの家づくり

こんにちは!
エーシンホーム設計課 戸田です。
気温が少しずつ下がり、温かいから寒い!に変わってきました。気温の変化を楽しみながら体調に気をつけてください!

 さて、「パッシブデザイン」とはご存じでしょうか?

パッシブデザインとは、自然のエネルギー(太陽の光、熱、風など)を活かして快適な住空間をつくることを目指す設計手法のことです。自然の心地よさを最大限取り入れながら、省エネ・快適・健康をめざすものです

 

今年は暖冬!!といいますが、寒い冬がやってきます。パッシブデザインでできる寒さ対策を紹介します

一つ目は、日の光を家の中に取り入れることです。建築でいえば、軒の出・庇などがパッシブデザインになります。夏には、太陽は真上から照らしてくるので、直射日光が室内に入らないように・冬は太陽の高さが低いので、家の中に光が入るように軒の出・庇の長さを調整しています。そうすることで、冬に日の光・熱で室内を温めることができます

 

皆さん、カーテンを開けていますか?カーテンを開けて、日の光を取り込むこともパッシブデザインになります。たまには、カーテンを開けて、暖かな日差しに照らされるのもいいかもしれません。

家づくりでも、明るい窓を作ってもカーテンで遮っては明るさも快適性も減ってしまいます。カーテンが無くてもプライバシーが保てる窓をつくることで、明るさの確保・解放感も手に入ります。窓の見え方・日の入り方なども考えて、室内空間をつくってください!

今年の冬至は12月22日!太陽が一番低くなります。

この日に十分な光が家の中に届いていれば、パッシブデザインが有効にできています!

皆さまのおうちの中には光が届いていますか? 今のおうちではどうか参考にしてみてはいかがでしょう?

 

また、自然風の利用も有効です!風が流れることで、換気や排熱を行います

冬になるとインフルエンザなども増えるので、換気・通気を行うことも、住環境には必要です!とはいえ、寒いので、あまり窓は開けないかもしれませんね

日中が暖かい今のうちなら外の暖かい空気を取り入れて、夜にむけて室内を温めておくのも有効です!

 熱を逃がさず、換気を行う設備として熱交換換気システムなどがあります。なので、お金に余裕があれば、こちらも検討ください!花粉やホコリなどを室内に入れないで換気ができるので、花粉症や外の菌を持ち込みたくない方に有効です!

 

さて、最後に「断熱性」です

断熱性というと「UA値」・「ZEH」という言葉を耳にしたことはありますか?

UA値とは、住宅の壁・床・屋根・窓などから逃げる熱の住宅全体の平均を示す値と思うと分かりやすいかもしれません。この数字が小さいほど断熱性能がいいです。断熱性能がいいほど外気温の影響を受けにくく、室内も温度変化が小さくなります。なので、エアコンの効きがよくなります!

 一番コストパフォーマンスがいい断熱性能はUA値0.46とよく聞きます。付加断熱が不要でも断熱性能を確保できる値という場合が多く、付加断熱分の施工費を抑えられる・温度変化による健康の影響を抑えることができるなどがあり、初期コストがあまり上がらず、効果がわかる値としてこの数字がいいと聞きます

施工会社や間取り、窓により性能やコストは変わるので、どれがベストか検討しながら進めてください!

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)とは、UA値が0.60以下であること・20%以上エネルギーの削減が行われていることなどが要件としてあります。ZEHにもいくつか種類があり、ZEH+・Nearly ZEH・ZEH Orientedなどがあります。地域・建設地により再生可能エネルギーを導入しなくてもいい場合もあります

福井は多雪地域になるので、太陽光のないZEH Orientedをとることもできます

太陽光があれば、電気代を抑えられますが、曇りが多い・積雪があるというところも含めてメリットになるかどうかの検討が必要になります

 

ZEHの基準を満たすことで補助金がもらえるものもあるので、初期費用を抑える・ラーニングコストを下げるためにもこの基準をクリアすることが重要です!

 

 

今すぐできるパッシブデザイン

・外の光を室内に取り入れる、カーテンを開ける

・外の空気を取り入れる、換気

 

家づくりで取り入れるパッシブデザイン

・軒の出、庇の出で日差しを調整する

・常に日が入る、明るさの確保ができる窓を作る

・断熱性能の向上

 

自然のエネルギーを活用して、快適な住環境をめざしてください

また、家づくりではどんな住環境を目指したいか・どれだけ自然のエネルギーを取り込んだ暮らしをしていきたいかを考えてみてください!