[家づくりノウハウ]
意外と難しい、南向きの土地
2024.12.03
こんにちは、エーシンホームです。
南向きの土地は、日当たりがよいというイメージから人気がありますが、実はその日当たりを確保するにはさまざまな工夫が必要になります。
とくに福井では道路に面してカーポートを建てることが多いため、カーポートと採光の兼ね合いをよくよく考えなければなりません。
南向きの土地では、道路に面してリビングの掃き出し窓をレイアウトするのが一般的です。しかし、掃き出し窓のすぐ外にカーポートを建てたらどうなるでしょうか。せっかくの南からの光が遮られてしまいます。
このジレンマを解消するには、敷地形状をよく考えてプランニングすることが求められます。
たとえば、間口が狭く奥行きのある敷地の場合。
あとからカーポートを設置することを考え、駐車スペースと建物の間にできるだけ距離をとりましょう。カーポートと建物の間の空間は庭として活用します。
これにより、十分な採光を確保できますし、道路との間にカーポートというワンクッションがあることで庭やリビングのプライバシーも守ることができます。
一方、間口が広く奥行きの浅い敷地では、リビングの目の前に駐車スペースが来ないような配置を考えます。この場合、カーポートと庭が横並びになります。
車通りや人通りの多い立地だと、部分的にフェンスで囲って庭やリビングのプライバシーを確保する必要があるかもしれません。
このように、南向きの土地は坪単価自体が高額なのに加え、プライバシー確保のための外構費用も考慮に入れる必要がありそうですね。
建物をコの字型にすれば、日当たりやプライバシーで悩む必要ありませんが、それなら必ずしも南向きの庭である必要はないということになります。
庭の向きがどうであろうと、設計の工夫によって快適な住空間はどのようにでもつくることができるのです。
だから、土地探しは“向き”にこだわるのではなく、“好きな家”を建てるという視点で探してみてください。エーシンホームがそのためのアドバイスをさせていただきます。